乳酸アシドーシスに関する注意(メトホルミン)
ごくまれに「乳酸アシドーシス」という重い副作用が起こる。腎臓や肝臓の働きが悪い人、脱水、過度の飲酒でリスクが高まる。だるさ、吐き気、息が速くなるなどの症状があればすぐ受診を。
腎臓・肝臓の病気、脱水、お酒の飲みすぎはリスクを上げる。体のだるさ、吐き気、食欲低下、息が速くなるなどの症状があれば服用を中止してすぐ医療機関を受診する。
ごくまれに起こる重い副作用。
乳酸アシドーシスとは?
メトホルミンの重大な副作用として、電子添文に警告が記載されているのが乳酸アシドーシス。体の中に乳酸という物質がたまり、血液が酸性に傾く状態で、命に関わることがある。起こることはごくまれである。
リスクが高まる状況
腎臓の働きが悪い(eGFR 30mL/分/1.73m²未満は禁忌。30〜45では慎重に判断する)
肝臓の働きが悪い
脱水(下痢・嘔吐・発熱で水分がとれないなど)
過度の飲酒
心臓や肺の病気などで体が酸素不足になっている状態
など(詳細な基準は電子添文の警告・禁忌欄を確認)。高齢者だけでなく、比較的若い人や少量投与でも、これらのリスク因子がある場合に発現が報告されている。
こんな症状に注意
体のだるさ(倦怠感)
吐き気・嘔吐、食欲がない
息が速くなる
など。初期症状は風邪や胃腸炎に似ていて分かりにくい。
症状があったら
服用を中止して、すぐに医療機関を受診する。
日頃からできること
腎機能などの検査を定期的に受ける
お酒は控えめにする
体調不良で食事・水分がとれないときは自己判断で飲み続けない(関連トピック「検査・手術・体調不良時の休薬」を参照)
医療・介護職向け要点
乳酸アシドーシスは警告に記載される重大な副作用。Recommendationで多く認められた特徴は、腎機能障害、脱水・シックデイ・過度の飲酒、心血管・肺機能障害、手術前後、肝機能障害、高齢者。eGFR 30未満は禁忌。高齢者に限らず比較的若年者・低用量でも発現報告があり、倦怠感、悪心・嘔吐、食欲不振、過換気等の非特異的症状から疑う。