Q
経口ビスホスホネート製剤は、服用後、30分後は、立ち上がって歩いていないといけない?
A
いいえ。30分間、立ったり歩いたりし続ける必要はありません。椅子に座って過ごして大丈夫です。
Q.経口ビスホスホネート製剤は、服用後30分間、立ち上がって歩いていないといけない?
A.いいえ。30分間、立ったり歩いたりし続ける必要はない。椅子に座って過ごしてもよい。
大切なのは「歩くこと」ではなく、服用後に横にならず、上体を起こした状態を保つことである。
たとえばリセドロン酸では、食道への刺激を避けるため、立位または座位で服用し、服用後少なくとも30分は横にならないこととされている。
そのため、
- ○ 椅子に座って過ごす
- ○ 立って過ごす
- ○ 歩く
- × ベッドや布団で横になる
- △ 大きくリクライニングした半臥位
と考えると分かりやすい。
経口ビスホスホネート製剤は、錠剤が食道に長く留まると、食道炎や食道潰瘍などの原因になることがある。
50歳以上の女性を対象にリセドロン酸・アレンドロン酸錠の食道通過を調べた研究では、上体を起こした姿勢と比べ、45°の半臥位では錠剤の食道通過が有意に遅くなった。
つまり、
服用 → 30分歩く
ことが必要なのではなく、
服用 → 上体を起こして過ごす → 食道への長時間の接触を避ける
ことがポイントとなる。
円背があっても、必ずしも錠剤の食道通過が遅くなるわけではない。
円背のある骨粗鬆症患者を対象にリセドロン酸錠と同じ形状の錠剤の食道通過を調べた研究では、円背の程度と食道通過時間との間に関連は認められなかった。
したがって、円背があるから無理に背筋を伸ばしたり、30分間歩いたりする必要はない。
むしろ高齢者では転倒にも注意し、本人が安全に保てる範囲で、上体を起こした座位で過ごすことが大切である。
POINT|「30分歩く」のではなく、「30分横にならない」。椅子に座って過ごしてもよい。
参考文献
- Perkins AC, et al. Esophageal transit and in vivo disintegration of branded risedronate sodium tablets and two generic formulations of alendronic acid tablets. Clin Ther. 2008;30:834-844. doi:10.1016/j.clinthera.2008.04.018. PubMed
- Perkins AC, et al. Esophageal transit of the weekly film-coated risedronate (Actonel®) placebo tablet in subjects with Kyphosis. Int J Pharm. 2006;311:20-25. doi:10.1016/j.ijpharm.2005.11.047. PubMed
- PMDA. 経口ビスホスホネート製剤 電子添文・患者向医薬品ガイド. PMDA 医療用医薬品情報検索
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一般的な情報を示すもの。個別の判断は処方医・薬剤師などへ確認する。