くすりとくらしの情報 Link薬のこと、知りたいから探せますこのサイトについて ↓
飲み方介護職向け
Q

【Q&A】円背のある方が骨粗鬆症の飲み薬(ビスホスホネート)を服用するときの注意点は?

A

円背があっても飲めないわけではない。大切なのは「歩くこと」ではなく、服用後に上体を起こした姿勢を保つこと。椅子に座って過ごしてもよい。 円背そのものは錠剤の食道通過を遅らせるとは限らないが、45°の半臥位では通過が遅れるため、実際の服薬姿勢を確認する。 30分以上、上体を起こした姿勢や立位を保てない方には経口ビスホスホネートは使えない。

Q.背中が丸まっている(円背の)方が、骨粗鬆症の飲み薬(週1回などのビスホスホネート)を飲むとき、何に気をつければよい?

① 「30分横にならない」

この薬は、飲んだ後に横になると、錠剤が食道にとどまって刺激し、食道炎や潰瘍の原因になることがあります。

  • ○ 椅子に座って過ごす
  • ○ 立って過ごす・歩く
  • × ベッドや布団で横になる
  • △ 大きく倒したリクライニング姿勢

② 円背そのものは、錠剤の通過を遅らせるとは限りません

円背のある方を対象にした研究では、円背の程度と錠剤の食道通過時間に関連はなかったことが報告されています。つまり「背中が丸い=薬がつかえる」と決めつける根拠はありません。

③ ただし「実際の飲む姿勢」は大切です

別の研究では、45°の半臥位(体を大きく倒した姿勢)では、上体を起こした姿勢より錠剤の食道通過が遅くなったことが示されています。

円背を無理に伸ばして「背筋を90°にする」必要がある、わけではありません。しかし、前項をふまえると、45°以上は上体を起こせることが望ましいです。

円背が強い方は、本人は「座っている」つもりでも、体が十分に起きていないことがあります。背筋を無理に伸ばす必要はありませんが、本人が安全に保てる範囲で、上体を起こした姿勢で飲めるかを確認しましょう。

④ 介護現場での支援ポイント

  • タイミング:起床後すぐ・食事前に服用する
  • 水分:コップ1杯程度の水(約180mL)で飲む
  • 姿勢:服用後少なくとも30分は、座位か立位を保てるよう環境を整える(座りやすい椅子、枕やクッションでの支えなど)
  • 無理をさせない:背筋を強く伸ばさせる必要はない。転倒にも注意
  • 症状を見る:胸やけ、飲み込みにくさ、飲み込むときの痛み、胸の痛みがあれば医療職に伝える
30分以上、上体を起こしていることも立っていることもできない方には、この薬(経口ビスホスホネート)は使えない決まりになっています。
POINT|円背の有無だけでなく、「実際にどの姿勢で飲んでいるか」「30分その姿勢を安全に保てるか」を確認することが大切です。
簡潔にまとめた資料
PDFを開く →

関連する薬剤・トピック